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純貯蓄とは?年収500万円台の世帯の平均と看護師が確かめたい家計の見方

この記事でわかること

  • 純貯蓄とは、貯蓄から住宅ローンなどの負債を差し引いた、手元に残るお金のことです。
  • 総務省の家計調査(2025年平均)では、年間収入516万〜678万円の勤労者世帯は貯蓄1245万円、負債929万円で、純貯蓄は約316万円です。
  • 世帯主が40代の世帯は負債が貯蓄を上回り、純貯蓄はマイナス102万円。貯蓄額だけでなく負債とあわせて家計を見ることが大切です。

純貯蓄とは何か、自分の家計はどうなのかが気になっている看護師の方もいるのではないでしょうか。結論からお伝えすると、純貯蓄は貯蓄から負債を引いた額で、住宅ローンを抱える世帯では貯蓄額が多く見えても純貯蓄は小さくなります。看護師の平均年収は約525万円(厚生労働省 令和7年賃金構造基本統計調査)で、年収500万円台の世帯の平均を知っておくと、自分の家計の位置を確かめる目安になります。

本記事では、総務省が2026年5月に公表した家計調査(貯蓄・負債編)2025年平均の結果をもとに、純貯蓄の考え方と、医療従事者が家計を見直すときのポイントを解説します。

純貯蓄とは何か、なぜ今注目されているのか

  • 貯蓄現在高とは、預貯金、生命保険など、有価証券などを合わせた世帯の金融資産の残高のことです。
  • 負債現在高とは、住宅ローンや自動車ローンなど、世帯が抱えている借入金の残高のことです。
  • 純貯蓄とは、貯蓄現在高から負債現在高を差し引いた額のことです。

総務省の家計調査によると、二人以上の世帯の2025年平均の貯蓄現在高は2059万円で7年連続の増加、負債現在高は675万円で4年連続の増加となり、いずれも比較可能な2002年以降で最多です。日本銀行が2026年9月に政策金利を1.25%程度へ引き上げるなど金利が上がる局面では、負債の重さが家計に与える影響も大きくなります。貯蓄額だけでなく、負債を差し引いた純貯蓄で家計を見ることが大切になっています。貯蓄の平均値と中央値は、二人以上世帯の平均貯蓄と中央値の解説で紹介しています。

年収500万円台・40代世帯の純貯蓄

年間収入別に見た純貯蓄

家計調査では、勤労者世帯を年間収入の低い順に5つのグループ(五分位階級)に分けた結果が公表されています。看護師の平均年収に近い第Ⅱ階級(年間収入516万〜678万円、平均598万円)を含めて整理しました。

年間収入の区分 貯蓄現在高 負債現在高 純貯蓄(差し引き)
第Ⅰ階級(516万円未満)966万円421万円545万円
第Ⅱ階級(516万〜678万円)1245万円929万円316万円
第Ⅲ階級(678万〜845万円)1509万円1075万円434万円
勤労者世帯の平均1717万円1034万円683万円

※出典 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)2025年平均結果(二人以上の世帯)」表Ⅲ-2-2。純貯蓄は当サイトで差し引いて計算。

第Ⅱ階級の負債の大半は住宅・土地のための負債(857万円)です。住宅ローンを返している世帯では、貯蓄が1000万円を超えていても、手元に残る純貯蓄は300万円台にとどまります。

世帯主の年齢別に見た純貯蓄

世帯主の年齢 貯蓄現在高 負債現在高 純貯蓄(差し引き)
40歳未満994万円1882万円マイナス888万円
40〜49歳1381万円1483万円マイナス102万円
50〜59歳1756万円743万円1013万円
60〜69歳2843万円234万円2609万円

※出典 総務省 家計調査 表Ⅲ-1-1(二人以上の世帯、2025年)。

総務省によると、世帯主が50歳未満の各年齢階級では負債現在高が貯蓄現在高を上回っています。住宅ローンを組んで間もない30代・40代は純貯蓄がマイナスになりやすく、返済が進む50代以降に純貯蓄が増えていく形です。40代の貯蓄額の平均と中央値は、40代の平均貯蓄額の解説で紹介しています。

注意すべきリスク

  • 平均値は一部の世帯に引き上げられる。総務省によると、二人以上の世帯の約3分の2が貯蓄の平均値を下回っています。平均との比較だけで判断しないことが大切です。
  • 夜勤手当や賞与の変動。働き方の変化で収入が減ると、返済の負担が重くなります。
  • 金利の上昇。変動金利の住宅ローンは、金利が上がると返済額が増える可能性があります。

よくある質問

Q1. 純貯蓄とは何ですか?

貯蓄現在高から、住宅ローンなどの負債現在高を差し引いた額のことです。借入金を返したあとに手元に残るお金の目安になります。

Q2. 年収500万円台の世帯の純貯蓄はいくらですか?

総務省の家計調査(2025年平均)では、年間収入516万〜678万円の勤労者世帯は貯蓄1245万円、負債929万円で、差し引きの純貯蓄は約316万円です。

Q3. 40代で純貯蓄がマイナスなのは問題ですか?

家計調査では、世帯主が40代の世帯の平均も負債が貯蓄を上回っています。住宅ローンの返済中であれば珍しいことではありません。大切なのは、返済が無理なく続けられるか、貯蓄が毎年増えているかを確かめることです。

まとめ 純貯蓄で家計の現在地を確かめる

純貯蓄は、貯蓄と負債を合わせて家計の実力を示す目安です。年1回、次の手順で確かめておくと、家計の変化に早く気づけます。

  1. 預貯金、保険、投資信託などの残高を合計する
  2. 住宅ローンなどの借入残高を確認し、差し引いて純貯蓄を出す
  3. 前年と比べて純貯蓄が増えているか、返済の計画どおりかを確かめる

忙しい医療従事者の方こそ、年に一度の確認を習慣にすることで、無理のない資産形成を続けやすくなります。

専門家と一緒に家計の純貯蓄を見直してみませんか

純貯蓄の増やし方は、住宅ローンの残高や働き方、家族構成によって答えが変わります。貯蓄と返済のバランスをご自身の状況に合わせて整理したい方は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することも選択肢の一つです。

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監修 宮﨑 裕太(2級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、一種証券外務員)
更新日 2026年10月12日

参考資料

※本記事は2026年10月時点の統計・制度に基づく一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や個別の投資判断を行うものではありません。実際の判断は、関係機関や専門家にご確認ください。

この記事を書いた人

マネーパスポート運営部

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