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【5年比較】S&P500と日経225、勝者は?

日々、患者の命と向き合い多忙を極める医療従事者の皆様、本当にお疲れ様です。本業での責任とプレッシャーが大きいからこそ、資産形成にはなるべく手間をかけず、新NISAを活用して「S&P500」などのインデックスファンドに「ほったらかし投資」をしている方も多いのではないでしょうか。

そんな中、投資信託の売れ筋ランキングに気になる異変が起きています。長年「長期・分散・つみたて」投資の定番として圧倒的な人気を誇ってきた「S&P500」連動型ファンドの順位が、2026年に入り大きく後退しているのです。本記事では、野村證券の最新ランキングとファンドの実績データをもとに、S&P500と日経225の本当の実力を期間別のリターンで比較し、多忙な医療従事者の皆様がブレずに資産形成を続けるための考え方をファイナンシャルプランナー(FP)の視点から解説します。

野村證券の投信人気ランキングに異変、S&P500が7位に後退

野村證券が公表する「投資信託(ファンド)人気ランキング」の2026年6月分によると、これまで上位の常連だったインデックスファンドの顔ぶれに大きな変化が生じました。

ファンド名 2025年頃の順位 2026年6月の順位
野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i 日経225) 2位前後で推移 1位へ浮上
eMAXIS S&P500インデックス 2025年1月には1位 7位へ後退

出所:野村證券「投資信託(ファンド)人気ランキング」(買付金額上位10位、集計期間:2026年6月1日〜25日)等をもとに作成

「eMAXIS S&P500インデックス」は旧つみたてNISAが始まった2018年以降、「全世界株式(オール・カントリー)」と並ぶ人気を誇ってきた定番ファンドです。2024年まではランキング上位の常連でしたが、2025年12月には5位、2026年3月には7位まで後退しました。

なぜ日経225が逆転?直近パフォーマンスを期間別に比較

順位が入れ替わった最大の理由は、両ファンドの直近の運用成績(トータルリターン)の差にあります。

比較期間 eMAXIS S&P500インデックス Funds-i 日経225
2026年初〜6月末(半年) 12.12% 40.02%
過去1年 36.17% 75.16%
過去3年 94.48% 119.52%
過去5年 166.80% 161.11%

出所:Finasee「野村證券で『S&P500』人気が後退、『日経225』に成績かなわず…5年パフォーマンスではどっちに軍配!?」(2026年7月13日配信)をもとに作成。数値は各ファンドのトータルリターン。将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。

半年・1年・3年という短中期の期間では、いずれも「Funds-i 日経225」が「eMAXIS S&P500インデックス」を大きく上回っています。特に過去1年は75.16%対36.17%と、2倍以上の差がついています。これだけを見ると「S&P500を売却して日経225に乗り換えるべきでは」と心が揺らいでも不思議ではありません。

過去5年で見ると軍配はどちらに?短期トレンドに惑わされない視点

しかし、比較する期間をさらに広げて「過去5年間」で見てみると、全く異なる景色が広がります。過去5年のトータルリターンは「eMAXIS S&P500インデックス」が166.80%、「Funds-i 日経225」が161.11%と、依然としてS&P500がわずかに上回っているのです。

つまり、直近1年だけを切り取れば日経225の圧勝に見えますが、より長い時間軸で見れば両者の実力は拮抗しており、むしろS&P500に軍配が上がる場面もあるということです。この事実は、目先の数字だけで投資判断を変えることの危うさを物語っています。

医療従事者が陥りやすい「短期成績の追いかけ」という罠

日々の診療に追われる医療従事者の皆様は、資産状況をこまめにチェックする時間を確保しづらい立場にあります。だからこそ、たまたま目にしたニュースやランキングの変動に反応し、短期的な好成績を追いかけて投資先を頻繁に乗り換えてしまうと、かえって「高値づかみ」のリスクを高めることになりかねません。

市場には必ず好不調の波があり、特定の国や指数が一時的に急上昇する局面は繰り返し訪れます。しかし、そのたびに投資方針をブレさせてしまっては、長期的な複利効果を十分に得ることができません。当初決めた「長期・分散・つみたて」というルールを淡々と継続できるかどうかが、最終的なリターンを左右します。

「コア・サテライト戦略」という考え方

今回のランキング変動を詳しく見ると、S&P500に代わって人気を伸ばしているのは、世界半導体株やグロース株、宇宙関連株といったテーマ型のアクティブファンドです。市場では、日経225や全世界株式インデックスなどを資産の中核(コア)に据えたうえで、値動きの大きいテーマ型ファンドを一部だけ周辺(サテライト)として組み入れる「コア・サテライト戦略」が意識され始めているとみられます。

多忙な医療従事者の皆様が取り入れる場合も、資産の大部分は低コストで分散されたインデックスファンドという「コア」で長期保有し、値動きの大きいテーマ型ファンドに手を出すとしても、生活に影響のない範囲の「サテライト」にとどめておくことが、リスク管理の観点から重要です。

多忙な医療従事者のための資産形成チェックリスト

1. 投資方針を書面化し、見直しの頻度をあらかじめ決めておく。ランキングやニュースを見るたびに判断するのではなく、「年に1〜2回、決算月にまとめて確認する」など、見直すタイミングをルール化しておきましょう。

2. 新NISAの「コア」部分を安易に入れ替えない。つみたて投資枠で保有するインデックスファンドは、多少の順位変動があっても長期保有を前提に継続することが基本です。

3. 生活防衛資金を確保したうえで投資する。当直やオンコールなど不規則な働き方は、体調不良による急な収入減少のリスクと隣り合わせです。生活費の3〜6か月分は、値動きのない預金で確保しておきましょう。

4. 本業と人生の充実に時間を使う。S&P500も日経225も、5年以上の長期スパンで見ればどちらも良好なリターンを残している優良資産です。日々の値動きを頻繁にチェックするよりも、本業の専門性を磨く時間やご家族・ご自身の時間を大切にすることが、結果的に人的資本を含めた資産全体を豊かにします。

よくある質問

Q. S&P500と日経225、結局どちらに投資すべきですか?

A. 過去5年のトータルリターンはS&P500が166.80%、日経225が161.11%とほぼ拮抗しています。どちらか一方が常に優れているわけではなく、直近の順位変動だけで判断するのではなく、双方を組み合わせて分散する、あるいは長期の視点で継続保有することが基本的な考え方になります。

Q. なぜ2026年に入って日経225がS&P500を上回ったのですか?

A. 野村證券のランキングによると、2026年年初から6月末までのトータルリターンは日経225が40.02%、S&P500が12.12%でした。過去1年でも日経225が75.16%、S&P500が36.17%と差がついており、この直近の相対的なパフォーマンス差がランキング変動の主な要因とみられます。

Q. 短期の好成績を見て投資先を乗り換えるのはなぜ良くないのですか?

A. 短期的に成績の良い資産に乗り換える行動を繰り返すと、値上がりした後に買い、値下がりした後に売るという「高値づかみ・安値売り」に陥りやすくなります。特定の期間だけを切り取った成績に一喜一憂せず、5年・10年単位の長期的な視点を持つことが重要です。

Q. 医療従事者が資産形成で意識すべきことは何ですか?

A. 多忙で相場を頻繁にチェックできない分、新NISAのつみたて投資枠などを活用して自動的に「長期・分散・つみたて」投資を継続できる仕組みを作ることが有効です。あわせて、収入が安定しているうちに生活防衛資金を確保しておくことも重要です。

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この記事を書いた人

マネーパスポート運営部

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