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50代の給与減と介護に備える方法

昨今、大手企業を中心に初任給が40万円を超えるといったニュースが世間を賑わせています。若手への投資が加速する一方で、その原資確保の影響を強く受けているのが、いわゆる就職氷河期世代を含むベテラン社員層です。

第一生命経済研究所のデータによれば、全世代が賃上げの恩恵を受ける中で、50〜54歳の所定内給与だけが5年前に比べてマイナス1.3%となっている事実があります。

給料が上がらない、むしろ下がるリスクがある中で、30代から50代の会社員に静かに確実に迫っているのが親の介護問題です。今回は、感情論ではなく、数字と制度に基づいたマネー・キャリア防衛策について解説します。

なぜ今、会社員に資産形成戦略が必要なのか?

かつての日本企業における年功序列制度は、年齢とともに給与が上昇し、退職金と年金で老後が保障されるというパッケージでした。しかし、現在の給与カーブは変化しており、50代前半から下降線をたどるケースが増加しています。

この収入の減少期に、親の介護という支出の増加イベントが重なることが最大のリスクです。これを回避するためには、労働収入だけに依存しない家計のポートフォリオ、つまり資産形成の最適化が不可欠です。

ビジネスパーソンが直視すべき3つのリスク

具体的にどのようなリスクがあり、どう対処すべきか。FPの視点から特に注意すべきポイントを3つ挙げます。

1. 介護離職によるキャッシュフローの遮断

親の介護が必要になった際、責任感の強い方ほど自分で面倒を見ようと退職を選択しがちです。しかし、これは経済的な観点からは最も避けるべき選択肢といえます。

一度キャリアが途切れると、現在と同水準の収入で再就職することは極めて困難です。これは現在の収入を失うだけでなく、将来受け取る厚生年金の受給額をも減少させ、ご自身の老後資金計画を直撃します。

  • 対策 感情で動かず、制度を利用する。介護休業制度や時短勤務を徹底的に調べ、地域包括支援センターなどの公的サービスをフル活用して働き続ける環境を維持してください。

2. 実家居住による見えない依存リスク

親と同居している場合、住居費が抑えられるため見かけ上の可処分所得は多くなります。しかし、これが親の年金や資産に依存した家計になっている場合は注意が必要です。

親が元気なうちは成立していても、介護費用が発生したり、親が亡くなり年金収入が途絶えたりした瞬間に、家計が破綻するケースが散見されます。親の収入はあくまで親のものであり、ご自身の資産形成の計算に入れるべきではありません。

  • 対策 親の援助なしで自身の収支が黒字化するかを確認すること。また、親の預貯金を把握し、介護費用として充てられる予算を事前に親子で共有しておくことが重要です。

3. 人的資本としての健康リスク

資産形成において見落とされがちなのが、あなた自身の健康です。50代の入院リスクは他世代に比べて高まる傾向にあります。

給与が伸び悩む中で無理をして健康を害せば、医療費がかかるだけでなく、働くことによる収入も途絶えてしまいます。金融資産の運用と同様に、人的資本(働いて稼ぐ力)のメンテナンスも重要な投資です。

まとめ 今日から始めるライフプランの再構築

国や企業の制度が激変している今、会社員という立場であっても、経営者のような視点で自身のライフプランを管理する必要があります。

親の介護と自身の収入減が重なる時期こそ、不安に駆られて安易な投資話に乗るのではなく、冷徹に数字と向き合うことが重要です。まずは現状の収支を可視化し、公的制度を理解した上で、不足分を補うための堅実な資産形成を行いましょう。

確実性の高い制度の裏付けと、無理のない資金計画こそが、あなたとご家族の未来を守る盾となります。

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この記事を書いた人

マネーパスポート運営部

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